2010年6月16日水曜日

Whale Rider ☆

私は、この映画を見て、まずおじいさんの人柄に着目し、少し愕然としました。跡取りのことばかりを考え、亡くなった母親と孫娘には目もくれず息子に冷淡発した始めの言葉が「次を待とう」なんて信じられませんでした。しかし、成長したパイケアに対しては優しかったり、冷たかったりとよく分らない態度で心情が掴めませんでした。また、実の父親に関しては恋人が出来ていて妊娠しているという子供には辛い出来事があったにもかかわらずパイケア自身がそれを乗り越えていったり、自分が女性であり跡取りになれないという葛藤があったりしてその心情が映し出されていて面白かったです。おじいさんにとって、跡取り=男性であり今まで続いてきた伝統を守るべく、跡取り探しをしていくのですが、後にパイケアが跡取りであることに気づき、最後のシーン今までのことを悔やんでパイケアに心を許すのにはとても感動しました。おじいさんにとって伝統はとても大事にしてきたものでそれを覆すことはとても勇気のいることだったのではないかと思います。
また、映画を見ていて景色が素晴らしいなと思いました。緑が広がり、海が澄んでいてとても素敵でした。この映画を見ることで、マオリの文化を少し知れたような気がします。NZに行く前にこの映画に出会えていい勉強が出来たかなと思います。